☆世界とアジアの話題

      

北京市中心部の中国国防省前で11日、待遇などに

不満を抱く元軍人らによるとみられる抗議デモがあった

参加者は約千人に上り、多くが迷彩服を着ていた。

中国各地で元軍人らによるデモは時々起きているが、

北京市内における大規模なデモは極めて異例。

具体的な主張など詳細は不明。習近平国家主席は

昨年、約30万人の兵力削減計画を打ち出し、

今年に入って軍改革を本格化させていることから、

軍人らの間で不満が募っているとの情報もある。

国防省付近では11日夜になっても多くが残り、

警官が物々しい警戒態勢を敷いていた。

北京共同より

中国では言論統制がとても厳しい一方で　

地方では市民と警官隊が数千人規模で揉めることも

珍しくありません

ですが　軍関係者が北京のど真ん中にある国防省前で

デモっちゃうのは　異例中の異例と言えるでしょう
大和タケル

その不満の理由として　習近平との権力闘争に敗れて

軍トップが次々と不正の名のもとに失脚させられたこと

約30万人の兵力削減(自衛隊全軍に匹敵する規模)による

軍の弱体化への危惧

などが挙げられていますが　それ以上に軍幹部の旨味が

減ってきていることへの不満が大きいと思われます

その一例として　ここ数年　中国内で羊肉の供給が
逼迫して豪やNZから　大量に輸入しているという
事実があります

それ以前には　中国軍のミサイル部隊等の地方基地幹部らは

基地周辺で近隣住民の牧畜業者に敷地内使用を許す
見返りに自分の羊なども飼わせて　その畜産の販売金を
大量に得ていたといわれます

こうした余禄が　近年の腐敗防止運動によりできなくなった　

それが羊肉欠乏の一因ともなっているのだろうと考えています

失脚したばかりの習近平に近い
黄興国市委代理書記兼市長

最近　経済失政で近平支持の太子党と共青団との

対立が激しくなっているともいわれます
この動き　今後も注目です