国際的課税逃れ、 対策強化へ法改正…財務官表明
財務省の浅川雅嗣財務官は6日、東京・内幸町の
日本記者クラブで記者会見し、国際的な課税逃れ対策の
強化に対応するため、日本も必要な税制改正を行う方針を示した。
企業や富裕層などのタックスヘイブン(租税回避地)の
利用実態を明るみに出した「パナマ文書」問題を受け、
年末に決める2017年度税制改正で議論する見通しだ。
非協力国リスト作成へ
「パナマ文書」で明るみに出た国際的な課税逃れを
阻止するため、対策に非協力的な国・地域を記載する
「ブラックリスト」が来年にも作成されるとの見通しを示した。
大和タケル
パナマ文書にも ようやく世界が協調して
対応に乗り出す体制が整ってきたようです
庶民には いまひとつ分かりにくいこのタックスへヴン
関連の事件を実際に扱った担当者の記事があったので
併せて載せておきます
エキスパートが語る 「タックスへイブンの闇」
【オリンパスやライブドア野口さん事件、AIJ】
ライブドア事件等を担当した証券取引等監視委員会
佐々木清隆事務局長談
wedge.ismediaより一部抜粋
ペーパーカンパニー(SPC)の働き
「公開されたリストを見たが、タックスヘイブンの
ごく一部が公開されただけではないか。
タックスヘイブンはパナマ以外にもいくつもある。
SPCを使って含み損を別会社に移すなど
『飛ばし』などの不正行為への監視は強めている
よく使われるのが本国にある親会社とは別のSPCを作り、
この会社を使って資産運用や資金調達を行うことで、
仮に失敗しても親会社に責任や被害が及ばないよう
リスク回避ができるようになっている。
問題になるのは 地域の監督当局の能力が不十分なこと
規制が緩いためにSPCが不正の隠れ蓑に悪用されること」
オリンパスなど「飛ばし」で悪用
「先進国を含めてオフショアに対する規制を
強化してきているので、穴は埋まってはきている。
だが、オリンパスやライブドア、AIJなどのように
海外に設立したSPCを悪用したケースもある」
2006年にはホリエモンで話題になったライブドア事件が
起きた、有価証券報告書虚偽記載等の疑いによる
証券取引法違反に問われたが、ここでもSPCが使われていた。
記憶に新しいところでは、11年に巨額の損失隠しが
発覚したオリンパスの事件がある。
このケースは経営トップが共謀してケイマン諸島に
設立したSPCを使って資産運用や投資による失敗の損失を
海外に設立したSPCに移し替える「飛ばし」やM&Aの
不透明な取引を繰り返していた。
前社長などが金融商品取引法違反などで逮捕され、
大手証券会社の元役員が不正の指南役をしていたことも
問題になった。
* ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 グヘェヘェ、
l i''" i彡
.| 」 /' '\ | パナマ文書のどこに
,r-/ -・=-, 、-・=- |
l ノ( 、_, )ヽ | ニュースバリューがあるの?
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∧ ヽニニソ l そんなことよりロケット チュド〜ン!!
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発覚後は実刑や破綻したケースも
12年にはAIJ投資顧問が厚生年金の預かり資産2100億円を
消失した事件が起きた。
オフショアで問題になったのは英領バージン諸島に設立した
SPCを使って私募債を発行したことだったという。
このケースでは証券取引等監視委員会はAIJを
金融商品取引法違反で告発、懲役15年の実刑が確定している。
数年前に破綻したイタリアの食品会社パルマラットも同様であり
今後も監視を強化する姿勢を示した